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ヒトを知り、
ジブンを広げるプログラム
~番外編~
ゲスト
武藤大輔さん
むとう だいすけ
〔第2部〕
アドベンチャーワールドの皆さんの歌声で和みましたねー。
ありがとうございました!
第1部では、武藤さんが水族館で仕事をしようと思ったきっかけまでをお聞きしました。どのように実現して現在に至っているのか、続きを伺いましょう!
就職活動はどんな風に進めましたか?
あまり参考にならないのかもしれないのですが島からの就職活動だったため、移動は毎回飛行機でした!複数社受けるといったような形ではなく狙い撃ちで、動物・自然関係の仕事を探していました。
そんな中で株式会社アワーズと出会い、ありのままの自分を表現しながら選考を重ね、入社に至りました。「こころでトキをつくるSmileカンパニー」という企業理念に共感したのが一番の理由です。「今を全力で楽しむ」という自分の理念と重なることが多く、おかげで今も楽しく仕事をさせていただいています!
夢の実現のために努力をしたことはありますか?どんなことをしましたか?
たくさんの夢をもっていたのですが、飼育員になるというのもその一つでした。ですが、なにか特別な勉強をしたりはしていなかったです。やりたいことに向かって素直に行動し、思いを伝え、周りの方々の協力のおかげで結果として動物飼育の仕事をさせていただいています。なので、これと言って努力した!という感覚は持っていません
しいてあげるなら、やろうと思ったことに、自分に素直に、恐れずチャレンジし続けるという行動を繰り返すことが夢の実現のカギとなっていたと感じます。
イルカのトレーナーの仕事はどんなことをするのですか?
また、どんな風に1日を過ごすのですか?
主に餌の選別、健康チェックを兼ねた給餌(餌やり)とトレーニング、マリンライブ(イルカショー)の実施などです。その間の時間にもプールの掃除やお客様に向けたアトラクションの実施なども行い、一日は本当にあっという間に過ぎていきます。また飼育員としてもそうですが会社の社員としてプロジェクトへの参加や動物以外の仕事をすることもあります。どんな仕事も企業理念に基づいて行われているため根本は変わらずに楽しくやっています!
イルカとコミュニケーションを取る方法があったら教えてください
よく動きを見て気持ちを汲み取ってあげることでしょうか。イルカたちは喋りませんが、喜怒哀楽は動きでよく表現してくれます。かまってほしいときは寄って来たり、怒っているときはブブッと鳴いたり、体調が悪いと近寄ってこなかったりします。
イルカのほかにも、ペンギンやカツオドリ(海鳥)などが好きだと語る武藤さん。「特に海鳥は、海洋という大きなフィールドを舞台にたくましく生きています。尊敬です。私も海を越えて世界に向かって挑戦していけるような人になりたい!」
普段の姿をよく見ることで気持ちを汲み取ってあげることが、コミュニケーションをとる上では重要です。これはイルカだけでなく他の動物にも同じことが言えると思います。私は飼育業務について三年目になりますが、正直今でも何を考えているのか、わからないときはあります。ですが、わからないなりに考え、今後も成長していきます。伸びしろです。
仕事で大変なことは何ですか?
さきほど述べたようにコミュニケーションをとることでしょうか。動物は言葉を喋ってはくれないので、時にすれ違いが生じます。最悪、そのすれ違いにより命すらも落とす危険性があります。普段の姿をよく見る、ささいな異変に気付けることも飼育員として大切とよく言われます。当たり前の業務、毎日の作業を作業にしないということはこの仕事で大変だと思うことの一つです。また命と真剣に向き合うことは大変ですが、そこからしか得られないこと、学ぶことは多くある仕事だとも感じます。私自身、飼育の仕事を通して動物の命から人の命に対しても深く考える機会を得ました。他の仕事では気づけなかったと思います。
他に大変なことと言えば、個人的に物忘れがひどいことでしょう。
これは飼育業務にとっては致命的であり悪戦苦闘の日々を送っています。
仕事をする上で『これが大切!』だと思うことは何ですか?
どんな仕事でもそうです。自分が納得できることが大切だと思います。
僕の場合は楽しくないとやめたくなります。一度きりの人生で自分が納得して、できないなら時間がもったいないですよね。理由は何でもいいと思います。お金が欲しい、安定している、楽だ、やりがいがある、人それぞれです。それが私の場合は「楽しい」これにつきます。日々を楽しむためにも何事にも笑顔で、全力で取り組むことは心がけています!そしたら後から「楽しさ」がついてくるんです!
One Young World 2019にチャレンジしようと思ったのはなぜですか?
One Young World 2019とは?
世界190か国以上の国から30歳以下の若いリーダーらが集い、SDGs (Sastainable Development Goals = 持続可能な開発目標)をもとに、世界規模の問題解決にむけてのソリューション策定を行う国際サミット
社内で、社長から大会の説明と参加者の募集がありました。ロンドンで行われると聞き、私は舞い上がりました。行ってみたかったからです。
実は英語は、ほぼ喋れないのですが自分が映画の主人公だったらと考えると…自然に手が上がりました(笑) もう少し掘り下げると趣味のサーフィン、スキーや島での生活、飼育の仕事、すべてにわたって自然があってこその自分の人生で、そこに対して感謝するだけでなくて、なにか還元したいと考えていた矢先でもあったので「これ運命?」とも思っていました。
One Young World 2019 Londonの様子
(2021年は東京で開催される予定だそうです)
大会に参加してどんなことを感じましたか?
大きく3つです。
1.年齢など関係なく熱い気持ちが未来を創っていくこと
2.言葉が通じなくても問題意識が人をつなげること
3.未来はこれからの若い世代が握っていること
現地での熱量はすごかったです。お互いが尊重しあい、地球と人類の未来のために、それぞれが自分なりのアクションを起こしていました。
ほかの参加者とどんなことを話しましたか?
私は主に海洋プラスチック問題について、動物園の将来についてなど話してきました。
海洋プラスチック問題とは、現在海には年間800万トンものプラスチックごみが流出し、生物や環境に悪影響を与えているというものです。このままいくと2050年には魚よりもゴミが多くなると言われています。海が好きだったため、特にこのトピックは自分の中で気になり、大会で世界の人たちとディスカッションできればと計画を立てていました。世界で主流のSNSであるフェイスブックはこのサミットでも大活躍でした。専用グループがあり周知をすることもたやすく出来たため、大会中に私はワークショップを開き意見交換をすることができました。また、つたない英語でも、同じ問題意識をもっているからこそコミュニケーションをとることができました。私が必死に話せば、相手も必死に聞いてくれました。
今回の学びで一番大きかったと思います。言葉が通じなくとも思いや気持ちは人をつなげてくれます。ちなみにワークショップに参加してくれた方とは今でもつながっており、近況の報告などやり取りをしています!
帰国してから自分の生活や価値観が変わったと思うことはありますか?
年は関係なく、思いが未来を創っていくという気持ちを持てたことは自分の中での大きな変化です。すべて他人ごとじゃないんです!国連に行ったグレタや、同い年の大谷翔平選手とだって僕たちは同じステージに立っています。遠い存在は自分が遠ざけているだけなんだなと思えるようになりました。サミットでは世界を変えようと奮闘している若者をたくさん見ました。まずはチャレンジ!不可能はないと思い人生を楽しんでいきます。
人生が変わった出会いや背中を押してもらった経験があったら教えてください
西表島に住む研究室の教授からは大きな影響を受けました。どんなに忙しくても、年をとっても、海や雪山などフィールドに出て、自然を相手に遊んでいます。また自慢ではなく、失敗したことをよく話してくれました。学びは多かったです。私も失敗を笑って話せる、そんな風に年をとりたいです。
ご両親から進路選択の時にアドバイスを受けたことはありますか?
「大輔の好きなようにしなさい」といつも言ってくれました。何をするのにも自分を信じてチャレンジさせてくれた両親には本当に感謝しています。おかげで”恐れ知らずのチャレンジ精神”が生まれました。
ところで、中学、高校とラグビーをやっていたそうですが、強豪校の東海大学でラグビーをやろうとは思わなかったんですか?
高校でプレーしていて大学でできるレベルじゃないなと思ったことと、海洋学部という目先の楽しそうなほうに釣られたことでしょうか。(海洋だけに)
”恐れ知らずのチャレンジ精神”はやっぱり撤回でお願いします。大学生のタックルは怖いです(笑)
趣味はサーフィンやスキー
自然の中で遊ぶのがとにかく楽しい
これからの野望があったら教えてください。
言うだけならタダなので...
「アウトドアを楽しみながら地球の環境も守るドルフィントレーナー兼エンターテイナー(Mステ出演歴あり)」です。なれたら超ハッピーです。
武藤さんならきっと実現可能ですね!
今日は武藤さんの楽しいお話しを聞くことができて、えんがわどんもHappyでした。
ありがとうございました !!
【バーチャル版】「ヒトを知り、ジブンを広げるプログラム」の感想を聞かせてくださいね。ゲストの武藤さんへのコメントも大歓迎です!
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